父親向け「教育本」の市場

先日、子どもたちが通う幼稚園の教育内容を
本にしようと企画書を出版社にもってまわった話を書いた。
そのことをいまは別の出版社に勤めている元同僚にしてみた。
つまり、子どものがんばる心、あきらめない心、やりたい気持ちを
育てる教育のことだ。
こういうのは、ピアノやサッカーがうまいとか、
算数や得意、絵が上手といった、わかりやすい能力ではないため、
成長度合いが見えにくい。
子どもの目には見えにくい能力を伸ばそうというのだから、
親もそういう評価軸をもっていないといけない。
そういう話をすると、元同僚は、
「そういう話の受けがいいのは父親。
母親は現実的だからまず学力を伸ばそうとする」
というのです。
だから、「子どもを有名大学に入れるための、母親の本は
市場は大きいが、父親向けの教育本の市場はほとんどない」
というのですね。
これだけ「イクメン」なんだの言っているのに、
世の父親は教育に関心がないと思われている。
おとうさんたち、なめられてますよ。
確かに、父親の育児はどうしても母親の手伝い的な感覚になってしまう。
でも、子どもの能力を最大限に引き出してあげたいと思っている
父親も多いはず。
私も「どういう状況を与えられても、自分に矢印を向けて
がんばれる子になってほしい」と願っている。
学校の成績がよくなくても、最後はそういう人のほうが
社会で活躍できると思うからだ。
そんな市場は絶対にあるはず。
あきらめずにチャレンジしていきます。