健康本の読み方

長寿をテーマにした本を編集した編集者が
「負荷をかけると早死にする」という。
なんでも、たくさんのデータを分析した結果、
ストイックにトレーニングをした人ほど早死になのだそうだ。
この意味をどうとらえるか。
健康については、全員にあてはまる健康法としていえるのは、
「まんべんなく食べ、適度に運動し、しっかり休養を取ること」
だけだ。
でも、ふだんまったく動かない人に「しっかり休養」といっても
逆効果になるだけだし、肥満の人に「しっかり栄養」もしかりだ。
どんな人を対象にするかで、まったく意味が変わってくるから
自分に合わない方法を導入すると間違える。
「運動で負荷をかける」のは、運動不足の人には言ってOKだ。
だらだら歩くのでは意味がなく、少し息があがるくらいの
スピードで走らないと体は強くならない。
しかし、普段毎日のようにジョギングしている人が
もっと記録を伸ばすために強度を高めて運動していると、
「負荷をかけると早死にする」に当てはまる。
スポーツというのは、一流を目指そうとすると健康には悪いからだ。
やはり適度な運動というのがいい。
ほとんどの人は運動不足なので、ちょっと負荷をかけて
運動しないと体は強くならない。
健康本を読むときには、その著者がどんな対象に向かって
言っているのか考え、それに自分があてはまるか
よく考えてから実践することが大切だ。