「マイナス金利」に思う 後編

住宅ローン金利が下がると、本来、借りられない人もローンでお金を
借りられるようになる。それで問題になったのがサブプライムローン
それで、サブプライムローンが引き金になって起こったのが
リーマンショックだった。
こういうことが日本で起こらない保証はあるのか。
物価が上がることによってデフレを脱却したといえる。
物価が上がるには、2つの要素が必要。
ひとつは需要、もうひとつは消費に使えるお金だ。
需要というのはこれからは劇的には増えない。
みんな車もあれば、家電もあるからね。
じゃあ消費に使えるお金が増えるかといったら増えない。
企業は内部留保を増やし、株主に還元し、社員には回らない。
大企業以外、ボーナスは増えていないからね。
原油価格が下がっても値段は下がらないので、
財布のひもを固く絞って自己防衛している。
それで安倍首相は「社員の給料上げてやって」としきりに大企業に
要請しているわけだね。
でも、いくら政府がいいからっていってそれをやらなかったからといって
罰則も何もないのだから、お付き合いする義理はないわけだ。
この社会で確実に儲かっている人はいて、そういう人たちが
うまいこと他の人たちから搾取できるように、いろんなものをコントロールし、
富まない人たちが積極的に今のような政策を支持するように
仕向けているのですよ。
これをどうにかするには、個人レベルでは仕事を頑張ることと、
投票することしかない。