先日、消費者金融への過払い金について書いたが、
金融業界をよく知るお方にこのことについて世間話をしてみた。
メガバンクは消費者金融を傘下にもっているが、
消費者金融の過払い金の返還の負担が増えているため、
その赤字がメガバンクの決算に波及しているとのことだった。
そのお方がいうには、過払い金の返還訴訟を起こした人は
ある意味、ブラックリストとしてリストに載ってしまい、
今後消費者金融を利用できなくなるかもしれないというのだ。
するとどうなるか。
完全に違法な金利を取る、いわゆる「闇金」に手を出すことに
なるという。「大変なことになる」と氏はいう。
「でも、消費者金融で借りてる人って、生活資金というか
ギャンブルでスッてしまった人でしょ」というかもしれない。
たしかにそういう人も多いと思うけど、それで助かっていた
人もいるかもしれない。
そういう面で見てみると、中小企業にお金を貸す商工ローンの
大手の一角だった商工ファンド（ＳＦＣＧ）が破綻した。
たとえ高利であってもこうした金融機関からお金を借りることで
会社の命脈をつないでいた会社もあったに違いない。
そんな話をしていたら、生命保険会社もいま大変だという。
契約者から請求がない場合は支払っていなかったものを、
請求がなくても払わなきゃいけないよ、ということになった。
で、生命保険会社ばかりか、このほどかんぽでも同じことが起こって
いたことが発覚して、大変な騒ぎになっている。
こういう金融機関の不調が重なると業界的にどうなるかというと、
一番恐ろしいのは、貸し剥がし、貸し渋りが起こること。
すると、どんどん企業（特に中小企業）は倒産し、
世の中は暗くなる。
大変なことにならないか、本当に心配です。
