チャレンジ

妻は8月の交通事故で19日間、入院した。
その間、やろうと思っていたことを実行した。
それは、箸の持ち方の矯正だった。
子どもに正しい箸の持ち方を教えるのに、自分がうまく持てない
のでは説得力がないと思ったらしい。
普段は子どもの世話で、自分のことを気にしている暇もないが、
入院中ならたっぷり時間はある。
普通食になってからの10日間を根気よく矯正に費やした。
その結果、今ではまったくもって正しい持ち方になり、
以前の持ち方では違和感を持つまでになった。
40歳になっても箸の持ち方、ペンの持ち方は直せる。
それは自転車が乗れない人が練習したら乗れるようになるのと同じ。
練習すれば誰でもできる。
脳の神経回路は、雑草に覆われた野原に何度も人が同じところを
通れば道ができるようなもので、何度も同じことをすれば
苦もなくできるようになるようにできているのだ。
私も大いに勇気づけられる出来事だった。