ちょっと変わった宿題

次女が通う幼稚園では、毎週木曜日に絵本を借りることができる。
木曜に借りて、翌週の月曜日に返却するというシステムだ。
次女が借りてきた絵本に「親に抱っこしてもらうという宿題」
ということがテーマになったものがあった。
それから数日して、新聞か何かの投書欄でこんな話を読んだ。
ある小学校で、やはり親に抱っこしてもらう宿題が出たのだそうだ。
翌日、ほとんどの子が宿題をすませて登校してきたが、
何人かは宿題ができなかったようだった。
その宿題を出した先生は、「宿題ができなかった人!」といって、
児童を前に呼び寄せた。教卓の周りに7人の子が集まった。
そこで先生は、7人をひとりずつ抱っこしてあげたのだそうだ。
児童は照れくさそうにしながらも、嬉しそうだったという。
家庭にはそれぞれ事情があって、忙しい親もいるだろう、
夕方家に帰っても親がいない子もいるだろう、
子どもに関心のない親もいるだろう。
その先生は、何らかの事情で抱っこしてもらうことができない子に
親に代わって愛情を注いであげたかったのだ。
こういう先生に教えられたら、子どもはすくすく育つだろう。