三途の川はあるか

8月に起こった交通事故で、妻は瀕死の重傷を負った。
意識がもうろうとする中で、彼女はお花畑を3回見たという。
それをはっきり覚えているのは、病院に担ぎ込まれたとき、
「大丈夫かっ!」という医師の声で目覚めたときだったという。
こういうのを臨死体験とよくいわれる。
でも、私はいわゆる臨死体験ではないと思っている。
臨死体験として、お花畑や三途の川が語られているために、
脳にそうしたイメージが投影された結果だろう。
ただし、生死の境をさまよっていたことは確かだと思う。
本当に死んだときのことは、誰も話すことができないのだから、
死後の世界のことは誰も知らない。
生還した人だけが死後の世界を語ることができるのだ。
ともあれ、なるべくなら生きているうちに、
お花畑は見たいものだ。