瀬戸際外交みたいなもの

ギリシャが緊縮財政の是非を問う国民投票を実施、
緊縮反対が多数となった。
で、その緊縮反対を唱えた首相は、EUに対して
支援を求めたという。
なんだか、これって、ビルの屋上に立って、
「家と車を用意しろ、でなければここから飛び降りるぞ」
とビルの所有者を脅迫するようなものだね。
ビルの所有者は、こんなところで死なれたら、
テナントが入らなくなって大赤字になるって思う。
そういう足元を見て、この人は「家と車」を要求する。
ギリシャとEUの関係はこれに似ている。
これも一種の瀬戸際外交だろう。
大きな損害を出さないために、小さな損害を選ぶのか。
でも、いったんこれを許して、家と車を用意したら、
同じようなやからがまた出てきて、
結局大きな損害を被る。
ギリシャを助けたら、スペインやイタリアも
「うちもなんとかしてくれよ」となるだろう。
まあ、日本も人のことは言ってられないのだけど。