「よくやった」は失礼

なでしこが完敗した。
女子サッカーのワールドカップで、「なでしこ」こと
女子サッカー日本代表は、米国に2−5で敗れた。
どんなに一生懸命やっても結果が伴わなければ、
評価されないのが勝負事の世界だ。
ましてや、前回のW杯で優勝しているのだから、
今回も優勝以外の結果では評価されない。
だから、私は「よくやった」とは言わない。
「がんばる」のはこの競技レベルでは当たり前のことだ。
ただ、がんばるだけでは評価されないレベルの話なのだ。
到底、優勝が望めないチームが決勝に残ったら
準優勝でも「よくやった」でいい。
でも、そうではないのだから、
負けて泣いている選手に「よくやった」はないだろう。
「よくやった」という人は、
「(勝てると思ってなかったけど)よくやった」
と言っているわけだ。
これって、とても失礼なことではないかと思う。
立ちあがれないほど泣いて悔しがるのは、本気で勝とうと
思っていた証拠。
こういうときは、「お疲れさま」だけでいい。
「よくやった」「よくがんばった」は引退する選手に言えばいい。
戦いはこれからも続く。
ひとまず、いま言えるのは「お疲れさま」だ。