アメリカ旅行⑤ 圧巻のエンパイア

アメリ旅行記は1月4日から8回に渡って書きます。


現地で8日の午前早くにフロリダを出発。
また国内線で厳しいチェックを抜けて、ニューヨークに入る。
ニューヨーク近郊には主要な空港が三つある。
ひとつが歴代大統領の中でも特に世界的にも著名な人物の名前を
冠したJFK空港。ひとつがラガーディア空港。もうひとつが今回使った
ニューアーク国際空港だ。
JFK空港はマンハッタン島の東側。ニューアークは西側にあり、こっちの
空港のほうがマンハッタンへは近いらしい。
ニューヨークといえば、通常マンハッタンを示すといわれるとおり、
この国のいろんなものの象徴が、南北24キロ、東西に4キロのこの小さな島に
凝縮されている。
空港を出ると雨。しかし、それほど寒くない。車で30分かけてマンハッタン島に入り、
今回二泊するグランド・ハイアットホテルに到着。
またこのホテルがいいんですね。
マンハッタンのど真ん中にある駅、グランド・セントラル駅に隣接しており、
歴史と品格を伺わせるすばらしいホテルだ。
なんと1泊3万円だというから驚き! というのも、ツアーで申し込んだために
航空機代とか、ホテル代などの単価がわからないんですよね。
ホテルまでの道を見ていて感じるのは、「ヨーロッパの都市みたい」というもの。
いや、ヨーロッパには行ったことないんですけどね、テレビで見るヨーロッパの
都市のような雰囲気を感じた。
なぜかというと、アメリカというとハリウッド映画で見るぐらいだから、
原色の色使いでド派手な看板が雑然としているイメージだったから。
あとで帰りの際にガイドさんから聞いた話では、中華街以外は看板を掲げるのを
規制しているらしいのだ。あと、気づいたのは電線が走ってないこと。
だからスッキリした街という印象を受けるのだ。
それから、行く前から聞いていたニューヨーク名物の「Jウォーク」
(歩行者の信号無視)もひどい。車がこなかったら当然渡る。来てても渡る。
「おれが運転してたらホテルに着くまでに2,3人轢いてるな」と思う。
聞けば、州法だかなんだか知らないが、ニューヨークでは車の右折に関して、
左から車が来ていなければGOでOKなのだという。
日本では左折にあたるわけだけど、日本も左折化の箇所を増やしたら
もっと渋滞が減るのにね。
相方が「だから、歩行者も車が来てなければ、行ってもいいという意識に
なるんじゃないの?」という。なかなか鋭い。たぶんその通りだろう。
ニューヨークも二日目にもなると、私たちもバンバン信号無視で歩道を渡った。
「早く行け」という後ろからの視線を感じるからだ。
午後にホテルに着き、まず5番街を目指して地下鉄に乗った。
ニューヨークの地下鉄はよく言われるように非常に安全になっている。
よく知る人に言わせれば、「深夜11時に女性がひとりで乗ってもぜんぜんOK」
とのこと。
メトロの乗り方は比較的簡単。だいたい南北にしか走っていないから、
北に行きたければ「uptown」のホームに来る電車に乗る、南に行きたければ「downtown」
のホームに来る電車に乗ればいい。
時刻表はなく、日中は2分間に一本、深夜は20分に一本の間隔で、24時間走る。
セントラルパークの南の端にある、5番街に最も近い地下鉄の駅で降りる。
少し歩けばそこが5番街だ。
すぐに見えてきたのがアップルの新しい直営店である。
ちょっと歩くと映画『ティファニーで朝食を』のティファニーもある。
世界に名だたるブランド店がずらりなのだ。
ずっと歩いて夕方にメーシーズに到着。世界最大の売り場面積を持つデパートだ。
百貨店というよりデパートに近い。
これも映画『34丁目の奇跡』で舞台になった場所である。毎年クリスマスの時期には
大パレードが行われることで知られている。
ここでしばしお買い物をして時間を調整。なぜなら、ある場所で夜景を見たかったから!
その場所とはエンパイアーステートビルです。443.2メートルの超高層ビルである。
「絶対、ぜーったい、行ったほうがいい!」という人がいたので、行ってみた。
感想。
「圧巻」
その一言につきますね。とにかく、明かりの密集度がハンパではない。
高層ビルが密集して建っているからこんなことになる。車の量も多い。
車のヘッドライトが一列に連なって見える。
どんなに強風が吹いても6ミリ以上は動かないのだそう。
当日も、展望台はものすごい風だった。外に出られるのだが、とてもじゃないが
立っていられない。夜景を見ながらロマンティックな雰囲気に浸れる余裕がなかった。
この夜景の明かり一つひとつが人々の行動から発せられるエネルギーだと思うと、
ものすごいパワーを感じるわけです。見た人は必ず圧倒されてしまうだろう。
もうこれを見ただけで、ニューヨークに来た価値があったと思える。
マンハッタン島はある一時期、企業が競って高層建築を手掛けた。
高いビルは富とブランドの象徴であり、それを外に向かって誇示するための道具だった。
その高層建築競争に終止符を打ったのが、エンパイアーステートビルだった。
その後、映画『キングコング』がこのビルに登ったわけだけど、
未見なので今度見てみよう。
もし行くことがあったら、日本語解説が聞ける携帯端末を6ドルぐらいで
貸してくれるので、2人で一個でいいので借りるといいと思う。
その内容がけっこうおもしろく、ニューヨークの歴史がわかるものになっている。