木質バイオマスによる水素製造

いま再生可能エネルギーの研究、開発がいろんなところで
行われているわけだけど、そのひとつに木材など植物から
エネルギーを取り出すのが、バイオマスエネルギーがある。
植物を高温で分解してメタンガスを発生させ、高温の水蒸気を
使って水素を取り出すのが「ブルータワー」という仕組みだ。
すでに福岡県の大牟田市で2012年から水素の製造が始まっている。
1日あたり15トンの木質チップを使って7200立方メートルの水素ガス
を製造することが可能だという。
いまトヨタが出しているミライという燃料電池車は
水素を充填して、車内で発電して走る電気自動車だが、
この車は500キロ走るのに60立方メートル程度の水素ガスを必要とする
ため、1日に6万キロも車を走らせることができる計算だ。
岩手県宮古市や石川県の輪島市など全国4カ所で
すでに計画が進んでいる。
技術が進んでもっと低コストで水素ガスがつくれるようになると、
木材だけで車が走る世界が来るかもしれない。
国土の7割近くを森林が占める日本は資源大国になれる。