あるがままを受け入れる

アメリカのエッセイストであり、作家であるロバートフルガムの
著作からの紹介の2本目。
「問題か不自由か」では、「このあと何年もたって、日本の禅僧に
悟りの瞬間について説明されたとき、このときヴォルマンがいわんと
したことがはっきりわかった」と書いてある。
その禅僧の話が『気がついた時には火のついたベッドに寝ていた』
に書かれている。
禅僧は寺の掛け軸に書いてある言葉を慎重に英訳してくれた。


自分がこうであらねばらないということはひとつもない。
また、こうしなければならないということもない。
自分がこれはもっていなければならないというものはひとつもない。
また、これは知らねばならないということもない。
自分がこうならなければならないということはひとつもない。


「こうあるべき」という思いが自分を苦しめるのだが、
よく考えると、本当はどうでもいいことが多い。
問題と思っていることも、本当はまあいいかで済まされるものだ。
あるべき姿にとらわれて妄想するのではなく、
あるがままを受け入れて、その上で対処なさい
と、そういうことではないだろうか。