20年

この時期になると、決まって出てくる話題。
そう、阪神淡路大震災の1月17日のことだ。
今年は丸20年ということで、3日前からこの話題が出ていた。
私は当時、一浪したあと再び大学受験をしようとしていた時期だった。
自宅で下から突き上げる揺れに飛び起きたのを思い出す。
そのとき、岡山で震度5だったか。
それまでの19年間でもっとも大きな揺れを感じた。
現役で神戸周辺の大学に進学した同級生もいたので、
彼らの安否が気になってしょうがなかった。
思いながら、当時、通っていた高校には補習科という浪人生のクラスが
あって、そのクラスの授業に出ようとした。
隣の準備室にはテレビがあって、部屋に入ると彼らがそのテレビを
食い入るように見ている。
「ああ、みんなも同級生のことが気になるのだな」
と思ってよくテレビを見ると、センター試験の速報を見ていたのだった。
がっかりしたというか、なんというかちょっとさびしい気持ちになった。
誰だって自分が一番かわいいから、しかたない。
19歳から20年経ち、39歳になった。
あの直後に東京に来て、もう東京のほうが長い。
時間というのは、進みが早いものだなあ。