昔の先生に

1月4日に高校の同窓会が開かれたようだが、
私は今回も行けなかった。
前回は5年前に行われたらしいが、前回も不参加。
顔ぶれを見ると、前回と同じような感じだった。
東京で会う面々もいくらかあって楽しそうだった。
彼らとはいつでも会えるが、岡山にいる人たちとはなかなかだ。
先生たちもいくらか来ていたようだった。
田舎の高校だし、彼らは先生で生徒の偏差値を上げ、
進学実績を上げることが仕事だ。
卒業から22年が経ち、彼らももう60代、70代だ。
私が高校3年生になったとき、彼らの誰かが、
「あと1年のがんばりで、将来の大部分が決まってくる」
といって勉強のはっぱをかけてくれた。
その当時はまだ学歴がすべてで、よい大学に行き、よい会社に入ることが
よい人生を歩むために必要だった。
高校で劣等生だった少年が、卒業後、どんな人生を歩んでいるか、
私を通して先生たちに知ってもらいたい。
実力だけがものをいう世界で、小さな歯車であっても、社会のある一部分を
担っていることを知ってもらいたい。
高校では生徒に大学に受かるように相変わらずはっぱをかけ、
入試に落ちた生徒には、「行った場所でがんばることが大事だよ」と
声をかけてあげてほしい。
そして、私には「東京でがんばっているね」ではなく、
「楽しそうにやってるね」と言ってもらいたい。