数え年と厄年

不惑が見えてきて、同級生からは厄年の話が
ちらほら聞こえてくる。
男は数えで42歳が本厄で、前年の41歳が前厄である。
なので、現在39歳の私は数えで40歳なので、
来年の1月1日には41歳となり、前厄の年がはじまる。
この「数え歳」とは、生まれた瞬間に1歳とし、
以降、1月1日が来るたびに1歳加算する、昔の年齢の数え方だ。
だから12月31日に生まれた人は、翌日に2歳になる。
考えてみたら、この数え年という年齢の数え方は、
人間性を考慮した、とても理にかなったものだと思う。
だって、世に出た瞬間が1歳というのは、
母親のお腹の中の十月十日を考慮しているから。
生まれる前にも生命は「生まれて」おり、脳も働いている。
でも、欧米では自分が自分であるという意識があることをもって
生命があるとする考えがある。
だから世に出て1年経ったら満1歳とする。
母親のお腹の中では、生命として認識していない。
だから中絶という技術も生まれた。
考えてみれば、厄年を気にするわりに、
母親のお腹の中の命を軽んじてはいないか。
そうとしか思えない事件が多すぎる。
ともあれ、厄年というのは、体調に変化をきたしやすい時期だと
いう説もあるので、その点は気をつけておきたいな。