進化ってそればっかりじゃないでしょう

体育の日は、東京オリンピックを記念してつくられた祝日。
ちょうど50年前の1964年のことだ。
このとき、社会インフラの整備が進んだ。
東海道新幹線が開通したのもこの年だ。
これを景気に大阪、名古屋の「東京化」が進んだ。
さらに太平洋ベルト地帯の新幹線の高速化が進んだので、
大阪以西の東京化も進んだ。
どこの地方に行っても東京の劣化版の街が広がっていて、
おもしろみがない。
各県の県庁所在地より、山奥の村のほうがよっぽど特色がある。
なんにせよ、新幹線で日本列島はぐっと縮まった。
これでリニアが走ったらどうなるか。
狭い日本がもっと縮まる。
名古屋から東京に通勤する人、大阪から東京へ通勤する人が出てくる。
(もちろん、その逆もあるけれど)
技術革新はすばらしいことと思う反面、
「こういうことしかやることないんだな」とも思う。
速くしたり、大きくしたりすることが進化と思っていて、
その呪縛から抜け出せない。
そういう頭を一度、捨て去る必要があるかもしんないな。