理屈ではなく、感覚として

自宅近くには自然公園、雑木林が多くある。
子供にしか見えない大型生物・トトロさえ生息して
いそうな森がある。
その森が造成され、住宅地になろうとしている。
周辺から見渡すその山に癒されていただけに寂しい思いがする。
最寄駅の沿線にはその他にも雑木林を宅地化する
計画が進んでいるところがあるという。
東京都はまだまだ人口が増えているとはいえ、
日本全体では人口が減るというのに、これ以上宅地が必要なのか。
自分が住んでいた場所も昔は森であったはずなので、
地域エゴであることは承知したうえでいうのだが、
どうにかならないものかと思う。
自然を守れというが、森や雑木林の中で遊んだこともない人に
その大切さを説いたところで通じまい。
健全な森林が災害を防ぐとかそういう難しいことをいうまえに、
「あ、木っていいな。緑ってきれいだな」
という感覚を無意識下に刷り込んでおく必要がある。
それには幼い頃から自然の中で遊ぶことだ。
理屈じゃなく感覚で、植物が周りにあってほしいと
思ってもらえるように、子どもにはいまからたくさん自然と
触れ合ってほしいと思っている。