「お父さんは何歳だっけ?」の意味

義父と話していると、よくこの質問を受ける。
私の父親の年齢を聞いているのだ。
たぶん、7、8回はこの質問を受けている。
義父はまだ65歳で大きな病気をしたこともなければ、
持病を患っているということもなくいたって元気だ。
お酒が入ると必ずこう聞かれる。
若いときは、年配の人たちのそういう癖が理解できなかった。
今は理解できる。
もう自分も義父のほうが近いと感じるからだ。
自分も同じ質問をよくする。
甥や姪、長女の友だちたちに、
「学校はどう?」「宿題やった?」「大きくなったね」と
何度も言っている。
これって会話の糸口なんだよね。
だからこの質問に意味なんかない。
これらを言う人たちから発せられているのは、
「あなたとかかわりたい」というサインなのだ。
義父の質問も同じなのだと思う。
「話をしましょうよ」ということなのだ。
会話の中身に意味なんか見出そうとしないほうがよい。
会話をすることが目的の場合だってある。
女性にとってはこのことは普通のことだが、
男は理解できない。
特に男はそのことに気づいておいたほうがよい。