「私はOK、あなたもOK」

長女が通っている幼稚園には、いろんな特徴がある。
子どもの自己肯定感を育てるというのがその一つ。
その考え方には賛成です。
自分を肯定できないと、自分を信じることができず、
自分を信じることができないと、「何をやってもムダ」と
思えてしまい、努力できない人間になる。
子どもの自己肯定感を育むには、「あなたはそれでOK」と
周りの大人が言ってあげることだと思う。
それは何も好き勝手させることではない。
たとえば、失敗しても、「最初からうまくできる人はいない
のだから、あなたはそれでOK」といえばいい。
今の親の子育ては、親の子どもへの関心が両極端で、
放任か、過干渉が増えているように感じる。
放任では善悪の判断がつかないし、過干渉で頭ごなしに叱って
ばかりいると、自分はOKと思えない子が育つ。
放任と過干渉の間がいいですね。何事もほどほどがよい。
もちろん、それが難しいからみんな悩むのだけど。
幼稚園は基本的に専業主婦家庭の子が通う教育施設であるので、
保育園に子ども通わせる家庭より、親が過干渉になりがち。
だから、この幼稚園でも過干渉で陥りがちな面をケアしている
ように思う。
放任でも自己肯定感は育たない。
放任は、そもそも親が子に興味がないから、「あなたはそれでOK」と
言ってあげることもないからだ。
やはりほどほどがいいのだ。
この自己肯定感と関連する心理学の用語にOK牧場というのがある。
①あなたも私もOK
②私はOKだけど、あなたはOKじゃない
③あなたはOKだけど、私はOKじゃない
④私もあなたもOKじゃない
この4つをマトリックス図(田の字型に分布したもの)にしたものだ。
いつも①の心理状態でいるのがよい。
②になると、他人を見下したりする。
③になると、自分を卑下したりする。
④だと虚無的になり、厭世感を持つ。
大人になって周囲の人とよい関係をもつためにも、
今の時期からいつも①でいるためのメンタリティを育てていってほしい。