「ミセス・ダウト」

ロビン・ウィリアムズのファミリーコメディ。
アカデミー賞フェアでやっていたのを見ました。
R・ウィリアムズ扮するダニエルは妻とうまくいかなくなり離婚。
3人の子供とも自由に会えなくなる。
そこで妻と子供が住む家に、女装して家政婦としてもぐりこむ
というお話です。
終始、R・ウィリアムズの芸達者ぶりが発揮されて
爆笑の渦に放りこまれるのだけど、最後はホロリとさせる。
最後はどちらかというとハッピーエンドなんだけど、それも限定つき。
最後に登場人物はいう。
「私たち大人は時間が経てば、立ち直れるけれど子どもはそうじゃない」
そうなんだよなあ。
両親の中が悪いと「自分のせいなのでは」と考えて、
自己肯定感を持てなくなってしまう。
自分への評価が低く、自分を卑下するようになる。
でも、最後に「ミセス・ダウト」さんはいう。
「大人には事情があって、ときには離れて暮らしたほうが良い場合があるの。
わかってね。でも、だからってあなたは悪くないのよ」
これが、周りの大人が言ってあげるべき第一の言葉ではないかな。
ダニエルは心から子どもが好きなことがよく伝わってくる。
ほんわかと「いい映画みたな」と思わせてくれる良作でした。