自然が教えてくれる経済

里山資本主義をテーマにしたNHKの番組に出演した
経済学者の浜矩子氏は、
「ジャングルは弱肉強食に見えるが、
実は小さな生き物も共存している。
経済もこれからそうなる」
という意味のことを語っていた。
自然の生態系は本当にその通りで、生物は自分より強者がいる
ところでは戦わず、自分が生きる場所を求めて生きている。
これをニッチという。
これまではグローバル経済の中で、強者が弱者を取りこんで、
スケールメリットを生かして効率的な経営をすることが
求められてきたけれど、これからは小さな生命体も
ニッチを求めて生き生きと生きていくことが必要で、
それがこれまでの資本主義の課題を克服することにもなるのだ
ということだと思う。
自然の生態系は人間社会のあり方について、
いつもよいヒントをくれる。