自然の摂理を経済活動に生かす

自然は弱肉強食の世界だと思われている。
けれども、まったくそんなことはない。
一部はそういう側面もあるのだが、
すれですべてが説明できるわけではない。
たとえば、ジャングルの中でも共生関係があったり、
強者の手の届かない部分で弱者が生きていたりする。
共生関係とは、たとえば昆虫と植物のような関係だ。
植物は昆虫に蜜を提供するかわりに、
昆虫に花粉を運んでもらう。
いわばウィンウィンの関係だ。
強者の手の届かない部分で弱者が生きていたりするのを
ニッチという。
バスケットに最初にテニスボールを入れていく、
その隙間にビー玉が入っていく。
さらにビー玉も入れない隙間にBB弾が入っていくイメージだ。
そのようにして、植物は生きる道を探す。
ウィンウィンやニッチというのは、
企業の戦略とまったく同じだ。
実は自然の摂理というのは、人間界でもまったく通用する。
何が正しいか、そうでないかを判断するのに
こうした考え方は応用できる。
経済活動を生態系ととらえれば、弱肉強食だけでは
長続きしないことがわかる。
人間の経済活動も大きな地球環境の生態系の一部に
過ぎないからだ。
共生関係とニッチを知ること。
そうすれば、自分の生きる道が見えてくるよ。