1文字0.5円の世界

細菌はよくWeb媒体への原稿執筆依頼がある。
あるWebの編集者がきて、
1文字0.5円で記事を書いてほしいとのこと。
1つのテーマで400字程度らしい。
1文字0.5円ということは、1冊あたり10万字として
5万円の計算である。
1冊5万円で書ける人はそうざらにいないと思う。
しかも、1つのテーマで400字だから、テーマごとに
それなりにリサーチも必要になる。
すると、30分はかかるから、1本200円である。
時給400円の世界だ。
コピー&ペーストでない限り、プロの人がこの仕事をするのは
不可能というしかない。
別に収入を持っている人がお小遣い稼ぎにやるなら
できるかもしれない。
しかし、その編集さんは、「質が高いものでないと読まれない」
「うちはそれでも高いほう」という。
Webを閲覧していると、ライターの仕事ができるという
広告を見かける。これらもたぶんそういう類の仕事なのだろう。
アニメーターの世界には、年収150万、200万なんて人が
ざらにいるというから、ライターの世界でもそういう人が
いてもおかしくないかもしれない。
人気の職業は安い給料で当たり前なんだけれど、
東京ならどんなアルバイトでも時給800円からスタートの
はずだから、最低1文字1円でないと生活は成り立たないだろう。
悲しいけれど、これが現実ということだ。