「ほしい本」をつくる

このブログでもいよいよアマゾンが電子書籍端末を
発売するらしいと書いてきたが、
どうやら11月中に発売が決まったようだ。
発売に際して、アマゾンのトップ・ベゾス氏の言葉がいい。


どんな技術が普及しようと、
最大の果実を得るのは読者と著者になる。
間に入る出版や書店は
彼らにとっての価値を生み出すことで成立する業態だ。


私のようにライター、編集者という仕事の場合、
著者と出版(編集)という両方の性格をもつのだけど、
そういう立場から見ても彼の言葉はその通りだと思う。
著者と読者がいなければ、業態自体が成り立たないもんね。
特に読者ですよ。
出版というのは、編集者が変に「文化」みたいなのを背負っていて、
言葉は適切でないかもしれないが、「大衆に対して啓蒙しよう」
という意識のある編集者もいると思う。
でも、そういうのは一部の書籍だけでよくて、
読者にとって「必要な本」もあるだろうが、読者が「ほしい本」
をつくっていけばいいのだと思う。
私がつくるような平易な内容の本は、読者が望むことを
とことんまで突き詰めていく道が正しいと思う。
IT企業かどうかは関係なく、結果を出している企業からは
学べるものがある。