お客さんのための仕事

疲れた心と体に、はい、1本。
名言サプリ 其の171


(ライバルは)意識しても仕方がない。
野球の試合ではないので、
我々はお客さんの方を向いて仕事をする。

(三木谷浩)


楽天三木谷社長kobo タッチという電子書籍端末を発表したとき、
競合会社について問われたときに言ったのがこれ。
実際、端末価格を決めるときなど、他者の動きをまったく意識しない
ということはないのだろうけど、それよりも重要なことがある
ということを言っている。
今、成長している企業は、徹底してお客さんのニーズを追っている。
Appleしかり、amazonしかり、googleしかりだ。
その点、私のつくっている書籍ときたら。
「作り手が、作りたいものを、作りたいように作っている」
と自戒をこめて思う。リンカーン風にいえば
「作り手の、作り手による、作り手のための本」だ。
作り手たちは自分たちに自信があるものだから、
本が売れないのを、ネットや、スマホや、読者のせいにする。
どれだけ志が高いのか知らないが、「迎合する必要はない」
と思っている人さえいる。
でも、お客さんのほうを向いていない産業は、いずれ衰退する。
とっても基本的なことなんだけど、これが最も大事なことだ。
三木谷氏の言葉を、今一度、かみしめてみる必要があると思う。