よくいる声の人

子どもの勘違いほど、おもしろいものはない。
長女は自分でウケることをいうタイプではないが、
子どもらしい一言で笑わせてくれる。
これは妻から聞いた話だ。
みんなで夕方のニュース番組を見ていたという。
すると、事件が起こった近所の人がインタビューを受けていた。
インタビューを受ける女性の声が機械的で甲高い声に加工されていた。
しゃべっている個人を特定されないようにするためだ。
それを聞いた長女が一言いった。
「この声の人よくいるよね〜」
どうやら長女は、こういう声の人が一定数いると思ったらしい。
もしくは全部、同一人物と思ったか。
たぶん前者だろう。
そうだよね、声を変えられるなんて思わないもんね。
これは大人が漫才のネタにいう分には、おもしろいが、
普段の会話で言ったら、天然ボケでしかない。
笑いというのは、誰がいうかで全然違うよね。