「激辛」をわかってない

ヤングなペアに食べてほしいとのことで名前のついた
ペヤングやきそば」
そのジャンクな味で熱狂的なファンをつかんで離さず、
主に東日本で人気の商品だ。
そのペヤングソース焼きそばに激辛が出た
というので、さっそく買ってみた。
包装が激辛をイメージさせる赤で統一されている。
まあ、とはいえこんなものだろう
という「激辛」のイメージを持って、私はこのやきそばに臨んだ。
世に「激辛」を謳う商品は多い。
にもかかわらず、対して辛くもなく、女子や子どもでも
食べられるものも少なくない。
そういうわけで、高をくくっていたことを
私はあとで激しく後悔することになる。
ひと口食べただけで
「あ、これはアカンやつや!」とわけもなく、関西弁になる。
次の瞬間唇がひりひりしてくる。
次に身体がしびれてくる。
次に毛穴から汗が噴き出てくる。
次に脂汗がにじみ出てくる。
「おい、開発者出てこい」と叫びたくなる。
「よくこの味で役員会通ったな」と思いたくなる。
「激辛の意味がわかってねーなー。空気読めよなー」と言いたくなる。
激辛って、本当に激辛にしてどうする?
ここは東南アジアか?!
あらゆる激辛商品のなかで最も辛い
という表現では全く物足りないほど辛い。
辛いと書いてツライと読みたくなる味だ。
でも、なんでかな、今日になってまた食べたくなったよ。
今度はマヨネーズをかけたらどうにかなるだろうか。