年とともに演歌がよくなるのはなぜか? 

誰だったか、ある中年女性がこんなことを言っていた。
「昔はアニマル柄のバッグや服を、おばちゃんのものと決めつけて、
私は年とってもあんなの絶対に身につけないと思っていたのに、
今、自分がその年になっていると、いいなあって思うようになった」
かのイチロー選手も演歌のほうが気持ち良くなってきた
みたいなことを言っていたりする。
当たり前なのだけど、今でも演歌やアニマル柄のプリントものが
市場に出回っているのは需要があるからで、新しい支持者を
獲得していっていることの証明である。
今の50代や60代前半はロックに慣れ親しんだ世代だけど、
そのままずっとロックを聴き続ける人もいれば、
徐々に演歌に傾倒していく人もいる。
天城越え」なんかは若い人でもよく歌っている。
年齢相応の感性ってものがあるんだなと思う。
「ただ年とっただけ」という人もいるかもしれないけど、
演歌やアニマル柄の良さが理解できるような感性を獲得できる
ようになったと考えることもできる。
そして、それは案外悪いことではないかもしれない。