かみ合わない議論

先日、放射能について書いたことを、
細君や私の両親との間で話していたら、どうやっても話が
かみ合わなかった。
「大丈夫、気にするな」という私と、「でも子どもの影響はまだ未知の
部分がある。避けられるなら避けたい」とする細君&母親の
対決となった。
細君は今でも「もうしわけないけど、福島産の農作物は買えない」
といっている。
西日本の農家から取り寄せた野菜しか食べない家庭もあると聞く。
でも、細君はそこまで神経質になっていないから任せている。
そこまで神経質になったら、私は口を出そうと思っている。
「将来、子どもに何かあったら誰が責任を取るんだ」
という問いに誰も応えることができない。
「東日本の食材はいっさい食べない」を
日本全国の人がやったらどうなるか。
東電や政府が責任ある発言・発表をしないから、
原発周辺の住民や農家の人々が責任を取らされる。
こんなのは絶対に間違っている。
そう思う一方で、こうなってしまった以上、放射能という
見えない脅威に対する反応としてはしかたないのかとも思う。
東電や政府の責任者が、「私たちが責任をとります」といった
ところでもう遅い。誰もそれを信じまい。
放射線量の値だって確かなものかわかったものではないし、
農作物の産地偽装がなされているかもしれない。
私たちは科学者ではないから、放射線量を計測し、毎日食べるものを
すべて安全かどうか確認することなどできない。
ならば、できるだけ広範囲から情報を集めた上で、
「これで何かあったらしょうがない」と思うしかない。
母親というものは、ちょっと神経質ぐらいでいいのだと思う。
本当に極端になったときに、「ちょっと待て」といって
ストップをかけられればいい。
両親が協力して子どもを守ることが必要だ。