放射能について自分の頭で出した結論

収穫の秋になってセシウムをはじめとする放射性物質による
農作物被害がさまざま報告されている。
ここで、自分の考えをまとめておきたい。


放射能とは、放射線を出す能力を持っている状態のことをいい、
単位はベクレルである。
通常、「1000ベクレル」というときは、
1秒間に出す放射線の数をいう。
そして、人間もカリウムによって放射線を出すことと、
人間には遺伝子修復能という能力が備わっており、
被曝しても人体は修復する力をもっていることを理解しておきたい。
そして、物質が毒となるか益となるかは量次第であるということ。
海外で何かのコンテストで水を一度に20リットルだか飲んだ人が
死亡したニュースを見たことがあったが、
水でも少しずつ飲めば体にいいが、一度に多量に飲むと体に毒となる。
これは人体が海産物などから摂取する放射性物質カリウムでも同じ。
大事なことは、「どれだけの時間に、どれだけの量の放射線を浴びるか」
ということなのだ。
福島産の農作物から検出される放射能のレベルは、
一度に何十キロも食べてやっと健康被害が出る程度のものだ。
以前、JCOという茨城県にある核処理施設で不幸にも2名の作業員が
臨界事故に遭って命を落としたが、このときは3秒で10シーベルトもの
放射線を浴びたことが致命傷となった。
人間の遺伝子修復能を上回ったからだ。
福島では1時間で10シーベルト放射線が観測されたということだが、
3秒vs3600秒(=1時間)だから、1200倍もの差がある。
いま計測されているよう放射線量は、自然界で普通に存在するレベルの
ものであり、まったく問題もないし、気にするレベルでもない。
不安やストレスによって免疫力が下がることが知られているのだから、
過度に恐れるのではなく、しっかり食べて運動するという
今までの健康法に勝るものはない。


私は危険論と安全論の両方の説を読んで、自分の知識と照らし合わせ、
自分の頭で出した、いまのところの結論がこういうものです。
「将来、健康被害が出たら誰が責任を取るのか」
という問いに答えられる人はいないし、
その健康被害が被曝によるものかも判定しづらい。
そうであるならば、私たちは自分と家族の健康を守るために、
危険論から安全論までの情報を自分で処理し、自分の頭で考え、
誰に責任を押しつけるでもなく、自分の責任で何を食べるか、
どこに住むかを決めなければならないのだと思う。