自分の目で見る運動会

先日、長女が通う幼稚園の運動会に行ってきた。
年少の長女は今回が初めての運動会である。
かけっこや、鉄棒とケンケンパをがんばってやっていた。
成長したなあと目頭が熱くなった。いい運動会だった。
この幼稚園は運動場では一切カメラ撮影は禁じられていて、
園舎の2階からしか許されない。
見たらずらっとお父さんたちが陣取っていた。
私は運動場の隅から見守った。奥さんにカメラ撮影を任せて。
近くのママさんに「珍しいですね」といわれたので、
「撮っても見ないから」と返事したが、理由はそれだけではない。
いつだったか、写真を撮ると自分の脳が見ることを怠ける
という話を聞いたことがあった。
「あとで見られる」と思うと、脳がちゃんと見ようとしなくなるらしい。
それを聞いてから、大事な場面こそカメラを構えなくなった。
幼稚園のほうも「ちゃんと自分の目で見てあげてください」という。
どうせ撮ったって見ないのだし、だったらカメラに電子データとして
残すのではなく、自分の脳裏というフィルムに焼きつけたほうがいい。
ただし、双方の祖父母は見たいに違いないから、
ほんの少しだけデジカメの動画を撮ればいいと思う。
今後もできるだけ自分の目で見てあげたいと思う。