連帯責任の効果

友人Fと「連帯責任」について語っていたら、
彼も昔話を思い出して話してくれた。
彼は剣道部で、20年近く前には県で2位になるほどの腕前。
その彼が中学校で部活の主将になっていたときのこと、
3年の秋で、他の部員は高校受験のために塾通いをしていて、
その日、稽古に現れたのは彼だけだった。
顧問教師が言った。
「他のやつはどしたんなら?」(他の部員はどうしたんだ?)
「塾に行ってます」
「そんなことでキャプテンはえんか?」(それはキャプテンの責任だ!)
ということで、彼はさんざんその先生からボコボコにされた。
(もちろん、剣道の稽古上でのことだけど)
そのあと、その顧問教師は焼き肉に連れて行ってくれたという。
他の部員は、そのことでFに悪かったなという気持ちを持つし、
Fはそのことでもっと周りを見るようになったはずなのだ。
連帯責任というシステムにはそういう効果がある。
顧問教師は連帯責任とは何たるかについて、体で教えてくれたのだった。
そして、あとで「今日、お前をボコボコにしたのはな・・・」といって
話ができるのが正しい管理者の姿だと思う。
自らの信念で子ども導ける大人がどれだけいるかなと思う。
上司など上に立つ者は、どうやって人の心を目標に向かわせるか考え、
具体的な手を打つことが大切だと思う。