「トップリーグ休止」に考える

ラグビーの国内最高峰リーグは、3月中の開催休止を決定した。

休止なのか、中止なのか、その詳細はよくわからない。

理由はコロナウィルスによる感染症が広がっていることではなく、

コンプライアンスによるものだそう。

トップリーグの日野の選手がコカイン使用の容疑で逮捕された。

その選手は昨日今日やってきたのではなく、今年が4年目の選手だ。

選手を保有するチームはすぐに無期限の活動停止となったが、

今度はリーグ全体の休止になった。

チームが連帯責任を負うのは当然だ。

なぜなら選手は同じ時間を過ごし、同じ釜の飯を食う仲間だから。

でも、他のチームが連帯責任を負うのは間違っている。

彼らは不祥事を起こした選手とは、同じリーグに所属する選手

という以外、なんの関係もないからだ。

今回は、「コロナウィルスの影響を鑑みてリーグを休止する。

ついてはこの間にコンプライアンス強化の教育を選手に施す」

と説明したほうがよかった。

おそらく、この説明をしたとき、「薬物乱用に対する意識が低い」と

批判されることを恐れたのだろう。

その結果、他の選手からの反発を招いた。

リーグとしては、「薬物乱用に対する断固たる姿勢を示す」つもり

だったのだろうが、裏目に出た格好だ。

世間の批判というのはどう出るのか、難しい。