「森林・林業再生プラン」

政府は年末に「森林・林業再生プラン」を発表しました。
理念を三つ掲げています。


理念1:森林の有する多面的機能の持続的発揮
理念2:林業・木材産業の地域資源創造型産業への再生
理念3:木材利用・エネルギー利用拡大による森林・林業
    低炭素社会への貢献


何度もこのブログで触れている通り、木材の内外価格差が縮まらない
ため、国産材が使われず、林業がなりたたくなり、日本の森林の
40%を占める人工林に管理の手が行き届かず、荒廃しています。
その一方で海外から安く木材を輸入するため、
途上国では生活のために森林の違法伐採があとを絶ちません。
こうした状況を打破するため、日本の林業を活性化して
継続可能となるような循環をつくっていかなければなりません。
そこで政府は10年後に木材自給率50%を掲げました。
林道など路網整備や林業機械の導入によって、
効率的な林業経営を可能にし、森林を元気にすることが、
温暖化対策や災害対策にもつながります。
問題は山積ですが、やれるはずです。
もうコンクリートの建造物はたくさんできたので、
森林に重点投資して、元気な森林をつくっていきたいものです。