「怖い」の正体

ディズニー教の総本山に行くと、昔と違う楽しみをするようになった。
言うまでも子どもがいるからだ。
子どもの反応をたのしめるのが、こうしたテーマパークに行く動機と
して強くなってくるのである。
おもしろいもので、1歳ぐらいのときに行ったアトラクションでは
怖がらなかったものを、2歳の今になって怖がるようになったことだ。
暗いところに向かう列に並んでいると、「コワい、コワい」と泣くので、
やむなく列を離れたことが何回かあった。
たぶん、暗いところにいくと何かおそろしげなことが待っている
というのがわかってきたせいだろう。
生命維持の意識が働いたのだろうか。
眠るときにおばけの話をすると喜ぶので、
おばけのなんたるかはまだよくわかっていないようだ。
「おばけ見たことある?」とおそるおそる聞いてみたが、
「え〜と、ない」とのことだった。安心した。
男親というのは子どもを怖がらせることが大好きである。
節分のときにはどうやって怖がらせてやろうか、
今から考えておかねばなるまい。