アメリカ旅行④ 大変な事件

アメリ旅行記は1月4日から8回に渡って書きます。


二日目、三日目とディズニーワールドを堪能したのだけど、
相変わらず気温は25、6度、人々は短パン半そで。
なので、冬なのに冷たい飲み物とアイスクリーム関係が飛ぶように売れる。
そんななか並んで乗り物に乗ったりするのだけれど、東京ほど並ばない。
最大でも40分ぐらいかな。あとは、ファストパスを使ったり、
使わなくても10分ぐらいで乗れる。
アメリカ人にとってはクリスマスが最も重要なイベントであり、
新年を迎えるとすでに浮かれた雰囲気はない。
だから、パークも空いているということなのだが、それでも陽気が手伝ってか、
現地の人に言わせると「混んでいるほう」とのこと。
ある意味で最も印象に残ったのは、MGMにあったやつで
「土を使わない食物の栽培を見て回る」というアトラクションだ。
バナナとか、トマトとか、レタスといった野菜や果物を、土を使わないで
栽培している様子を見せてくれるのだが、「イッツ・ア・スモール
ワールド」のように舟型の乗り物に乗せられて見て回る。
これ、はっきりいって、「研修」ですよ。
農家の若い後継ぎは見たほうがいいですね。勉強になると思います。
興味深い内容ではあるのだが、「なに船乗せとんねん!」と思わないでは
いられないのであります。
私的にはMGMが一番おもしろかったですね。
映画のカーチェイスがどのように撮影されているかとか、インディー
ジョーンズの映画の再現をするアトラクションがあります。
アメリカのディズニーワールドは、「あまりおもしろくない」という話を、
行く前に何人かの人から聞いていた。確かにジェットコースター系の乗り物は
日本のよりも多少「ぬるい」感じはある。
けれども、人間がやるショーや、花火に関しては、日本よりも同じかそれ以上
かもしれない。これは、アメリカ人の観客のリアクションの良さが相乗効果に
なっているのかもしれない。
パークのキャストたちが、何か一緒に叫んだり、手拍子を打ったり、
参加を求めたときのノリの良さはやっぱり日本人とは明らかに違う。
彼らのほうがたのしもうという姿勢が旺盛なのだ。
あと、キャラクターとの記念撮影が、
東京よりも比較的簡単にできるという利点もある。
結局、ディズニー好きという人にはディズニーワールドはとてもたのしめるし、
ディズニーというよりも、絶叫系の乗り物のほうをたのしもうと思うと、
拍子抜けして「つまらない」と感じるかもしれない。
ディズニーランドはやはり子ども向けの遊園地だということを忘れてはいけない。
子どもの気分になってたのしめる人は十分にたのしめる。
ふたりとも十分に楽しんだ3日間だった。
あ、そうそう、大事な件を忘れていた。
パークでの二日目、「くまのプーさん」に出てくるティガーという虎の人気
キャラクターが暴行事件を起こした。
まさにその日、私たちが訪れたパークでの出来事だった。
私たちはこの事件を、翌朝のフロリダのローカルニュースで知った。
その日、別のパークで見たティガーは通常より2割り増しで愛想よく見えた。
ニュースでみた映像では14歳の少年が左手をティガーの背中に回して、
記念撮影におさまろうとしている瞬間、ティガーは少年の左腕を自らの脇で固め、
左フックを一発おみまいしていた。
ディズニー首脳は、ティガーの中に入っていた職員の処分を発表した。
このことがまたディズニーファンを驚かせた。
「え? ティガーって中に人が入っていたの?」というわけだ。
私もプーさんのキャラの中ではティガーが一番お気に入りだっただけに、
イメージダウンした。子どもならなおさらであろう。