おせちはつくるべきか

いま小さな子どもがいる若い夫婦のうちでは
どれくらいの割合でおせちをつくっているのだろうか。
私が小さいころ、日本伝統のおせちが家でがっちりつくられた
という記憶はあまりなく、子どもが喜ぶ、日持ちのするいくつかの
料理をつくっていたと思う。
兄が結婚してからはしだいに、母親と義姉が共同でおせちをつくる
ようになり、かなり本格的なおせち料理になっていった。
来年の正月は妻が身重のため帰省しないことになっており、
おせちをどうしようかという話が出てくる。
何千円もする、さしてうまくもない既製品のおせちを買う気にもなれず、
かといってこれまでに経験もないのに一からつくるのはかなり大変。
ということで、年末は鍋などでやりすごしながら、同時に、
日持ちするおかずをつくっておいて、雑煮と一緒に食べれば
よいという結論に落ち着いた。
幼い子どもをもつ家庭では、「日本の伝統を伝えるためにも、
子どもにつくって出してあげたい」という声もあるようだ。
もっともなことだと思う。
30代前後なのに日本の伝統文化の継承のことまで
考えているなんてエライ!
子どもが4,5歳ぐらいになったら、できるだけ伝統的なおせちを
つくって食べさせてやりたいものである。