日本は木の国

日本には木の文化がある。
それはもとより日本に森林が多かったから。
世界の建築物の多くは石かレンガ、ドロを固めたものでできている。
ところが、日本を代表する建築物は木でできている。
法隆寺であり、姫路城であり、東大寺大仏殿。
高さは東大寺大仏殿が48メートル。
出雲大社の神殿も48メートルあったとされる。
さらに徳川の江戸城天守閣が60メートルあったとされる。
ところが、その木の使い方としてだいぶ日本は様変わりしてしまった。
いま自分の家を想像してみると、木の製品はほとんどない。
あるといってもテレビボードだったり、本棚だったりだし、
それも合板が使われていて、無垢材は皆無だ。
ライフスタイルが欧米化して、木材製品が生活に登場しなくなった。
昔の家は大黒柱があって、梁があって、装飾には欄間があって、
食器は木の器だった。それが鉄とプラスチックになった。
国産材が流通するようにならないと日本の森は活性化しないのだけど、
それには今のライフスタイルに合う木の家なり、家具なりが
開発されなければならない。
将来、家を持つことになったら、木に囲まれた住まいにしたいなあ。