消滅職業

ある大手の研究所が研究したところによると、
労働人口の49%の職種で、将来的に人工知能で代替可能
になるらしい。
いままでクリエイティブだと思われていた職業も
これからはどんどん広い意味でのロボットがやるようになる。
ロボットとは、人工知能であり、インターネットであり、
産業機械である。
タクシーの運転手なんかもそうだってね。
自動運転になったらタクシーはいまの半額でもできるらしい。
いまは音楽も自動生成だってね。
絵なんかも、粗削りでよければコンピュータができる。
私のライターなんて職種も、かなり消滅可能性が高い。
取材した音声をコンピュータに読み込ませて、
編集方針のチェックポイントをクリックしておけば、
数時間後に本の原稿ができあがるわけだ。
ライターはいらなくなり、編集者だけがいればよくなる。
早ければ、十数年後にそういうことができるかもしれない。
40歳の私はギリギリ逃げ切れるかどうか。
ともあれ、そういう職業は多いのだが、一方で依然として
なくならない職業もある。
看護師、医師、介護士、弁護士、ウェイター・ウェイトレスなど、
どうしても人にやってほしいものだけが残る。
お笑い芸人や俳優なんかもそうだろう。
あとは、「機械をつくる機械」をつくることのできるごく少数の職人と、
プログラミングができる人だけがいればいいということになる。
そういう1%の人だけが高給を取り、あとはその1%の人たちの
100分の1ぐらいの収入で暮らすことになる。
そういう社会がいい悪いは別にして、私たちがどうあがいても
こういう世の中になるということは、知っておいて損はない。