悲しいね

サッカーの世界クラブ選手権
日本からはガンバ大阪というチームが出場し、
ヨーロッパを制したイングランドマンチェスター・ユナイテッドという
チームと対戦しましたね。
結果は5−3でガンバの負け。
日本人としてはたいそうガッカリした。
でも夜のニュースでさらにガッカリした。
毎年見られる「相手を本気にさせた」「意地を見せた」といって
喜んでいる報道ばっかりだったからだ。
同じプロとして対戦しているのにね。
ある選手なんか相手の有名選手のユニフォームもらって
それをどうしますかと報道陣に訊かれて
「家宝にします」なんていっていた。
訊く方も訊く方ですよ。
あたしゃ、悲しくなったよ。
これじゃあ勝てるわけない。
ファンになっちゃってるんだもん。
そういうのを聞くと、
「最初から勝てると思ってなかったんだなあ」って思う。
監督・選手以下、本気で勝とうと思っていたのはどれくらいいたのかな。
「家宝にします」って言うのを聞いて、
「日本のプロ野球選手がアメリカに渡りはじめたときと似ている」
と思った。
あのとき、海を渡ったばかりの選手たちはメジャーの有名選手の
バットとかもらって喜んでいた。
でもそういう選手は今はあまり見なくなりました。
対等になったからでしょう。
逆に今ではアメリカの選手がイチロー選手のところにあいさつにくる。
相手のユニフォームをもらって喜んでいるうちは
絶対に、絶対に、勝てないよね。
試合後のガンバの選手の清々しい顔だこと。
年棒を何十倍ももらっている相手に負けて悔しくないのかなと思う。
逆にいえば、もうそれぐらい実力差があったということ。
そういえば、オリンピックにNBAのドリームチームが出たとき、
相手選手はサインもらったらしい。
そういうものなのでしょう。