口ぐせ

先日、岡山の実家に帰ったのは、
祖母の調子がよくないからだった。
あとどれくらい生きられるのかといった感じだったが、
まだ受けこたえはちゃんとできたので安心した。
祖母は20年ぐらい前からいつも口にするのは、
「自分が若いころは年寄りがいうことがわからなかった。
自分の体が動かなくなるなんてことはないのだと思っていた。
でも、いまになって、自分の体が動かなくなって
やっと年寄りのいっていたことがわかった」
ということ。
「子供叱るな、来た道だもの。 年寄笑うな、行く道だもの」って
言葉があるけれど、年寄りも若いのも子供の時代は経験したけど、
年寄りは年寄りしか経験していない。
だから若いものは年寄りのいうことがわからない。
古今東西そうなんでしょう。
わかれというほうが難しい。
でも、自分もきっと祖母が言っていたことを実感するときが
くるのだけどね。そう、それはもう絶対に。