アポカリプト

久しぶりに衝撃的な映画を観た。
監督はメル・ギブソン。最近は俳優業より監督業に熱心らしい。
同じ監督作品の「パッション」は映画館で寝てしまった。
映画館で寝たのはハリーポッターの1作目以来であった。
(どうでもいいが、最近続編を「2」「3」としないので、
書くのがめんどくさいですね)
この映画はマヤ文明を扱った話で、天変地異を治めるために
生贄を差し出す儀式について描かれている。
女は奴隷に、男は生贄にされる。
あまり詳細に書きたくないが、「痛い」「ひどい」描写が多い。
今の人間の価値観を持ち込んでもしょうがないのだけれど、
こういうものを映画として、あえて映像化しようとする意図に
疑問を感じる。心臓の弱い人は観ないほうがよい。
北野武監督が、「その男、凶暴につき」のころだったか、
「痛いことは本当に痛いように見せないといけない。
痛くないように見せるから、真似するやつが出てくる」
という意味のことを言っていたが、メル・ギブソン監督も
そういう意図があってのことだろうか。
マヤ文明を理解するには到底いたらないし、
何を訴えたかったのか、まったくもってして不明である。
主人公の不屈の闘争心は買えるが、それだけという気もする。
ラストが希望の持てる内容だったので、それだけが救いでした。