首を振るすばらしいスピード

11月9日

里帰りしている妻子の顔を見に、自宅から車で
20分ほどのところにある妻の実家へ向かった。
6日に娘が退院してから4日ぶりのご対面である。
このころは顔がどんどん変わっていくので、見逃せない時期である。
生後1か月になるまでは、新生児は昼夜の区別がつかず、
ただ、生理的欲求に任せて生きている。
ぐずっているときは、眠いか、腹が減っているか、
不安で抱っこしてほしいかのどれかである(と思う)。
授乳というものをはじめて実際に見た(当たり前)。
けっこう生まれてすぐでもかなり勢いよく吸いつくのだが、
本人もまだ吸うのが下手でなかなか腹いっぱいになるのに
時間がかかるようだ。
見ていると、乳首を目の前にすると、首を横に振って、
見ようによっては「いやいや」しているように見える動作をする。
これ、乳首の場所を探しているらしい。
いまの時期はあまり目が見えないので、乳首のありかは
たぶん乳房の体温から感じている。
近くまできて首を横に振って微調整するわけだ。
その首を振るスピードだけが異様に速いし、力強い。
腕や足にはまだ力が入ってないが、首を振るスピードだけは速い。
赤ちゃんは、大人より吸う力が強いそうだ。
つまり、生きるために必要な筋力は生まれたときには
最低限備わっているわけだ。
首振りの力強さを頼もしく感じた1日でした。