ポセイドン・アドベンチャー

70年代の映画は好き。80年代の映画は嫌い。
このことはなぜか音楽の趣向にも当てはまるんですよね。
で、この映画は70年代作品なので、好きな部類です。
ぼくの好きなジーン・ハックマンが出てる。
ジーン・ハックマンというと、アル・パチーノと共演した「スケアクロウ」、あるいはキレた刑事役の「フレンチ・コネクション」、最近では
老獪なビジネスマンを演じた「ニューオリンズ・トライアル」がよかった。
まあ、押しも押されもせぬ名優ですから、安定感がありますな。
船が転覆するのに、なんで「アドベンチャー」なのかずっと気になってた。
転覆した舟の中で出口を求めて冒険するからなんですね。
これはパニックムービーじゃなくて、アドベンチャームービーです。
あっちにいくか、こっちにいくか、それが運命の分かれ道。
運命を共にする人々の中には、いろんな個性の人がいて、それぞれの個性
がぶつかって絆が結ばれていく。
なんかロール・プレイング・ゲームみたいですよ。
今の時代から見れば、チープ&陳腐とも思えるような演出やセリフも
この時代ではこれでオッケーだったに違いなく、そんなものは吹っ飛んで
しまうほどよくできた映画なのでした。
ただ、最後がちょっとなあ、という気がしました。
かなり残念な終わり方です。
ハッピーエンドか、アン・ハッピーエンドかは
ご自分の目でお確かめください。