自然に向かう理由がやっとわかった!

いまにおいやフェロモンに関する本をやっているので、
脳神経についてちょっとだけ勉強している。
脳の神経にはニューロンという細胞があって、このニューロン
よって情報の処理が行われている。
ニューロンは多入力、単出力の細胞で、多くのシナプスという枝を
延ばしてさまざまな情報をいろいろな感覚器などから得て、
ひとつの出力で情報を伝達する。
そのとき、「興奮」という形で情報を送るか送らないかを
決めるのだが、このときインパルスで送る。
インパルスとは電気信号で、電気が流れたり流れなかったりする
ことで情報を伝えている。
このときの「興奮状態」を1、「非興奮状態」を0とする。
この1と0で脳の中では情報がやり取りされているわけだ。
で、基本的にコンピュータの中でも同じことが行われているという。
デジタルは1と0の世界である。
つまり、コンピュータは人間の頭と同じような構造になっているという
ことなのである。
どうしてそうなったかというと、
コンピュータは人間がつくったものだからだ。
いまあなたが見ているパソコンの画面も、窓の冊子も、
座っているイスの背もたれにいたるまで、人間が頭の中で考え、
生み出したものなのである。
解剖学者の養老孟司氏は、「できるだけ人工物でない、自然のものを見て
感じて、触れるようにしなさい」という。
人工物に囲まれていると、結局、人間の頭の中の域を出られないから
というのだ。
創造的な発想をしようとするときほど、自然に触れること。
自分の気持ちがどうして山や海など自然のほうに気持ちが向かうのか、
やっとわかった気がする。
アーティストと呼ばれる人たちが、仕事を終えたら自然の中での遊びに
夢中になるのもそういう理由があるのだろう。
ぼくはアーティストではないけれど、豊かな発想ができるように
おのずと自分を仕向けていたのかもしれない。
頭が疲れてしまった現代人は、もう少し自然と触れ合ってみたら
いいのではないでしょうか。