人の好き、嫌い

どんな情報を得ようとも、結局、自分のいいように解釈するのが人間だ。
Aという芸能人のいい情報と悪い情報があるとする。
私がAという芸能人に好意的にみていたら、
いい情報は信じ、悪い情報は信じない。
逆に、嫌いな芸能人の場合は、悪い情報だけを信じる。
この場合、ソースはあまり関係ない。
「なんでこの情報は信じるのに、この情報は信じないの?」
他者から指摘されればもっともな話ではある。
それが好き嫌いに由来することは、決して口に出して言わない。
好き嫌いが理由なのは、いかにも頭がいいように思われないからだ。
理知的でない人に見える。
だから情報を信じる理由をあれこれ講釈するが、
結局、根底にあるのはその人が好きか嫌いかなのだ。
好きになるのは情報があるからでもある。
じゃあ、その情報は最初、どこから来たのかというと、
それはもう直感というしかない。
若い女性が「私、あのおじさん、生理的にムリ」というときの
「生理」に近いものがある。
もちろん、そうした第一印象だけで人間関係は決まらないから
おもしろいわけだが。
人間など、それほど理性的な動物ではない。
そのことがわかった上で、人を判断することが必要だな。