涙の高校野球

青空の下で涙を流すっていったら高校野球しかないでしょう。
私はプロ野球よりもアマチュア野球のほうが好きなんですね。
理由は「試合が早く終わるから!」
とはいえ、高校野球を観戦するのに入場料700円は高い。
高野連はそろそろ入場料の値下げを検討するべき。
それはともかく、西東京大会を観戦してきたのである。
シード校の東海大菅生対都立大泉の2回戦である。
遅い出足だったので、球場についたらすでに7回表になっていた。
得点は2−0で東海大菅生のリード。
すでに菅生のエースは交代していて背番号10が投げている。
8回表、大泉の攻撃は圧巻だった。
怒濤の4連打で2点を挙げ、一気に追いついたのだ。
追いついた大泉はその裏の守備でもファインプレーが出るなど
勢いづいていた。
そして9回、大泉はセーフティスクイズで1点をもぎ取って勝ち越し!
そのまま逃げ切ってシード校を大泉が破ったという試合でした。
菅生はどう考えても継投が遅すぎましたね。
セーフティスクイズの場面でも警戒する様子はほとんどなし。
経験のなさからか、余裕がなかったのでしょうね。
まさか負けるとは思っていなかった菅生の選手たちは
試合終了と同時にグラウンドにうずくまって泣いてました。
まさにそれは号泣でありました。
ベンチに帰っても、30分後の球場裏でも彼らの慟哭が聞こえてきました。
宮沢賢治風に言うと、
彼らは泣いて泣いて泣いて泣いて泣きました。
一方の大泉の選手たちは喜びが爆発していました。
ここまで両極端に感情を表す人たちの集団をみることは
普段はなかなかありません。
大泉はまさか勝てると思わなかった、
菅生はまさか負けると思わなかった。
だから、ここまで喜びと悔しさが際立った。
思ったとおりにはなかなかいかないということ。
そういう経験を高校生のうちにしとくのは悪いことではない。
両チームの選手たち、いいゲームをありがとう。