やらなくてもいいことがしたい

この時期になってよく思うのは、「もう2月か」ということ。
なんでか?
子供のころはプロ野球が好きで、シーズンが終わると無性にさびしかった
し、だから、2月1日のキャンプインを指折り数えて待っていた。
最近は、
「あれ? もうキャンプが始まっとるがな」
という感じ。
20代半ばぐらいから、確実に1年が早く感じるようになった。
そして、どんどん早く感じる速度が増している気がする。
「それはおっさんになったから」という理由で片付けるのはたやすい。
けれども、違う理由を考えてみたくなる。
ひとつ言えるのは、「楽しみに何かを待つ」ということが、
極端に減ったからだと思う。
いや、楽しみにしていることはいつもあるんです。
本が出るとか、どこか旅行に行くとか。
でも、子供のころに感じていた「あの夏休み」とか、
「あの野球の試合」というのとはちょっと違う。
子供のころとは時間の使い方が違うせいもあろう。
やるべきことが増え、やらないでいいことをする時間が
子供のころに比べてぐっと減った。
もっと、ワクワクする何かをつくるべきだし、
もっと、やらなくてもいいことをすべきだ。
やるべきことをやるだけでは、味気ないですよ。
「やらなくてもいいこと」
とはいったい何があるだろうか。
できるだけおバカで、意味のないことのほうがいい。
毛糸のセーターを編むというのはどうだろうか?
野良猫の観察日記というのはどうだろうか?
全国の電車の路線名を覚えるというのはどうだろうか?
いやいや、どれも役に立ちそうだからいけない。
もっと意味のないものがいい。
できるだけくだらなくて、できるだけスケールの大きなもの。
何かないですか?