残業を減らすと見えてくるもの

最近は残業時間を減らそうというので、
残業時間が減った人にインセンティブを与えようという
会社も出てきているようだ。
残業時間を減らすためのモチベーションアップとしては、
そういう試みはいいことだと思う。
残業すればするほど手取り給料が増えるとなると、
みんなが残業するようになるのは当たり前。
すると、時間内に終われる仕事も残業してやるようになる。
これではいつまで経っても終わらない。
私は20代の半ばのころ、飲みに行く約束が入っている日は、
格段に作業が効率化することに気づき、
残業をできるだけ減らすようにやってきた。
土日は遊ぶ約束を入れるようにもなった。
そのおかげでかなり作業効率がアップした。
なので、残業をしなかった社員に報酬を与えるのはいいことだ。
ただし、社員にはその目指すところを伝えないと、
不満ばかりが募るようになるだろう。
忙しい人ほどやらなければならないことが増えるようになるからだ。
だから、しっかり別の評価軸でも評価していくことが必要になる。
働く側は、残業が減ったけど、給料はあまり減らなくてよかったね、
といって終わるのではなく、目的の達成のために時間の使い方が
どうだったかを検証しなければならないだろう。
やっぱり目的と手段を取違えないようにすることが必要だね。