『恋人たちの予感』

メグ・ライアンの代表作といったらコレ。
……というのを知らずに最初は見ていた。
途中で、「これ、めぐらいあん、じゃないの」と気づいた。
そうやって映画を観るのが、私の流儀です。
さて、本作のテーマは、「男女の友情は成り立つか」というもの。
この映画の中の男は「成り立たない」というが、
女は「成り立つ」という。
ぼくも「成り立たない」に一票。
女性とは「友だち」にはなれるけど、
それは男性と同じ意味での友だちではない。
理由は、劇中で男が言う理由に同意します。
「友情」をどのように定義するかが問題だけど、
男友だちと同じ意味での友情はありえないと思います。
それはさておき、この映画はセリフの掛け合いがすごくおもしろい。
タイミングもいいし、すべてにちゃんと意味があって、
登場人物が言いたいことがよく伝わってくる。
どうなるかわからないのが明日という日なのだから、
友だち関係を崩したくないとか、別れたら友だちでいられなくなる
などといって、自分の気持ちにブレーキをかけるより、
不確実な明日にかけてみる生き方のほうが、ぼくは好きです。
その意味で、劇中の主人公ふたりには「拍手」です。